古民家 購入 後悔——母屋4部屋の床下を全チェックした結果

シロアリ被害の全貌。古民家の床下構造が凄まじい / Termite Damage & Traditional Foundation of a Japanese Farmhouse

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シロアリショックから立ち直ったわたし

兵庫県の田舎で過ごす古民家ライフ。

私が購入した築140年の母屋は、不動産屋さんからも売主さんからも事前に聞かされていなかったシロアリ被害。離れの床下で見つけたときは落ち込みました。

マジで一瞬、この古民家を買ったことを後悔しました「まさか母屋にも…」ウッキウキで購入した田舎暮らしの古民家、買って早々に大きな負債になりそうな予感がして、せっかくの古民家暮らしが台無しなんじゃないかという不安が襲いかかってきました。

考えすぎて眠れなくなって、ちょっと鬱っぽくなったりもしました(笑)落ち込んだりもしたけれど、今は元気です。

その後、気持ちの整理がついたんです。どうせやり直すなら、母屋の床を全部チェックして、本格的にリノベーションしよう。そう思ったら、気持ちもスッキリ。

古民家というのは、こういう問題と付き合いながら生きていく建物なんだと、腹をくくることができました。まぁ、くよくよしても仕方がないしね…。

大雪の中、床下調査ミッション開始

兵庫県の冬は意外と厳しい。わたしの古民家は兵庫県の中でも特に雪の多い土地です。

途中まで進めていた愛犬ふくちゃんのドッグラン造り。雪で作業ができないので、どうせなら母屋の現状をすべて把握しておこう!ということで床下調査ミッションが急遽決定~!

母屋は典型的な田の字型。4つの和室が対称的に配置されています。

前回確認した部屋以外の3部屋、全ての床下を確認することに。最初に確認した部屋が想像を超えるシロアリ被害だったので、もっとひどい状況だったらどうしよう…と、この時点で、不安と好奇心が半々。いったい何が出てくるのか。怖いもの見たさです。

常時クローズな開かずの間、いよいよ畳を開ける

残りの3部屋は、物件を購入してからほとんど手をつけていない「開かずの間」。

寒さ対策のために雨戸すら閉め切りだったので、襖を開けるのも本当にお久しぶりです。

「あ、どうも……お邪魔します……」と、自分の家なのにどこか余所余所しい気持ちで、ご対面を果たしてきました。

怪力彼氏・すけぴちゃん召喚、畳との格闘戦

床板の状態を確認するには、まず畳を上げない!

ここで登場するのが、我が家の力仕事担当・すけぴちゃん。

これ、女性一人でやるのは正直しんどい。

・・・というか、彼がいなかったら速攻で心が折れていた自信があります(笑)。

実際に始めてみると、これがもう予想外の困難の連続。

YouTubeのDIY動画では、みんなヒョイっと簡単に畳を上げているのに、現実はそんなに甘くない……!

畳が「きっちきち」に詰まっていて、指を入れる隙間すら一ミリもない。特に古い畳は周囲とぴたっと同化していて、どこから手をつけたらいいのか見当もつきません。

「なんで畳ってこんなに重いの・・・。」

わたしの悲しい呟きが、古民家の廊下に虚しく響き渡ります。

マンションや新しい住宅で使用されている畳って結構軽いんですが、古いお家の畳はい草ぎっしりでものすごく重いんです。体感で20Kg~30Kgくらいありそう。

ちなみに愛犬のふくちゃんは、わたしのシロアリへの恐怖なんてどこ吹く風。畳の上でカメムシ探しに全神経を集中させています。

「ねぇ、こっちは家の存亡がかかってるんやけど?」このペキニーズ、相変わらず優先順位が完全におかしいやん(笑)。

視聴者さんのアドバイスが救いの神

八方塞がりになったとき、頼りになるのがYouTube視聴者さんからのコメント。
「こうすれば上がりやすいですよ!」と、コツを教えてもらったんです。
角度、力の入れ方、タイミング。その全部が合わさって、ようやく……!

教わった知識を、さも「最初から知ってましたけど?」みたいな顔で実行する。

畳の裏に番号を書く、失敗から学んだ工夫

前回の失敗から学んだ、大事な工程があります。
それは、剥がした畳の裏にはマジックで番号を書いて、もとにあった場所に戻すこと。

一見、全部同じサイズに見える畳ですが、実は一枚一枚、微妙に大きさが違います。
古い家になればなるほど、床には凹凸があるし、部屋全体も微妙に傾いているもの。

現代の住宅だと規格に沿ってすべて同じ大きさの畳だと思うんですが、昔の家って部屋ごとにオーダーメイドで畳を作っていたんでしょうか?

高級な床板、そして石積み基礎との出会い

畳をめくってみると、最初のリビングとは明らかに違う光景が。
なんだか、見るからに高級そうな床板が。樹種も色艶も、一段階ランクが上な感じ。
「昔の人は、この部屋を特別扱いしてたんやなぁ」とか「この部屋が一番古いのかなぁ」とか・・・、当時の暮らしを想像するのも古民家の醍醐味ですね。

そして、ドキドキしながら床板を外してみると……。
「えっ、石やん!」
なんと、基礎がなんとなんと!大きな岩なんです。石を積み上げて家を支える「石積み基礎」という古い工法。

「石と木だけで140年も家を支えてるなんて、もはやメルヘンやなぁ……」

床下は意外っとカラッとしていて、換気がしっかり機能してそうな雰囲気ですが、どうなんでしょう?

現代のような精密な計測機械がない時代に、これだけのものを作った職人さんのスキルすごすぎるなぁと感心してしまいます。重機もなかっただろうに…

床下の音で判断する古い知恵

シロアリがいるかどうかは、木を叩いた「音」で分かります。
中身が詰まっていれば「カンカン」、食べられてスカスカなら「ボフッ」という鈍い音。
めちゃくちゃアナログですが、とりあえず叩いてみてチェックしていきます。

結果、この部屋はシロアリ被害なし!
あっちの部屋は物凄く食い荒らされているのに隣の部屋は全然平気っていうのが、白蟻の行動パターンの謎を深めているような。

縁側の床下を見て「ほぼ外やん」と叫ぶ

調子に乗って縁側の床下も覗いてみましたが……。
「これ、ほぼ外やん……」
そりゃあ寒いはずです。断熱性なんて、概念すら存在しない潔さ。
古民家における「寒さ」の正体を、まざまざと見せつけられました。
さて、ここをどう攻略していくか。また一つ、新しい宿命(プロジェクト)が増えました。

格子状の床、囲炉裏の痕跡を想像する

他の部屋も確認していきます。格子状の床がある部屋も。これは囲炉裏の跡でしょうか。昔はそこで火を焚いて、暖をとって、調理をした。その痕跡が残ってるのかもしれません。形跡は見当たりませんが、築140年、色々な歴史がこの家に刻まれている。そう想像するだけで、ロマンです。

玄関面の和室も確認。ここも石で床を支えるメルヘン仕様。この部屋にも、やっぱりシロアリがいます。つまり…一つの結論に辿り着くんです。

「古民家に白蟻はデフォルト」という悟り

すべての部屋を調査し終えて、わたしはある境地に辿り着きました。

「古民家に白蟻はデフォルトだ」

被害の程度に差はあれど、140年も建っていれば、彼らと無縁でいる方が難しい。
それは木造建築の宿命であり、自然と共に生きてきた証拠でもあります。

古民家購入を考えている人に伝えたいのは、「シロアリがいるからダメ」ではなく、「どこに、どの程度の被害があるのか」を自分の目で把握することが何より大事だということ。

知らないまま買うのはリスクですが、知った上で対策を考えれば、それはもう立派な愛着への第一歩です。

自分で確認する過程が大切

業者に任せるのもいいですが、自分で確認する過程で、その古民家とどう付き合うか見えてくるんです。愛着も生まれます。わたしも、この調査を通じて、この家への向き合い方が変わりました。

でもお金に余裕があったら業者さんにお願いしたいっていうのが本音なんですけどね(笑)

教えてもらった上げ方で、今度は畳に印をつけ、らくらく復旧。知識があると作業が変わります。同じ作業なのに。学習という過程は本当に大事。古民家DIYを通じて、毎週末新しいことを学んでます。

やりたいことは山ほど、でも時間が足りない

調査の結果、母屋の床板は思い切ってやり直すことに決めました。
あの高級そうな板はなんとか再利用したいし、縁側も今にも抜けそうなので放っておけません。

でも、現実は「週末移住」。
神戸から片道2時間かけてやってきて、限られた時間で作業をこなす。
古民家DIYの最大の敵は、シロアリよりも「タイムリミット」かもしれません。

大雪警報で緊急撤退

作業がノってきたところで、天気が急変。まさかの大雪警報です。
気温は一気に氷点下。庭もあっという間に真っ白。
「これはマズい、帰れなくなる!」
ということで、無念の緊急撤退を決意しました。

古民家ライフは、常に自然がルール。
計画通りにいかないことを、「まあ、しゃあないか」と受け入れる柔軟性が、この暮らしには不可欠なんですね。

後悔しないために、今できること

母屋の床下の全体像が見えたことで、進むべき道がはっきりしました。
床板の音、乾燥具合、石と木のメルヘンな組み合わせ。
その一つひとつが、この家の歩んできた140年の物語なんです。

シロアリも、寒さも、不便さも。
「デフォルト」として受け入れた上で、どうやって心地よい場所に変えていくか。
その答えを探すこれからのDIYが、今から楽しみで仕方がありません。

古民家はデメリットだらけ。
でも、そのデメリットを知り尽くした先に、本当の愛着が生まれるんだと、わたしは信じています。

シロアリ被害の全貌。古民家の床下構造が凄まじい / Termite Damage & Traditional Foundation of a Japanese Farmhouse

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